1890年代のアジアンテイストなアンティーク皿~ペトルス・レグー(Petrus Regout)マーストリヒト(MAASTRIGHT)なんきん(NANKIN) ~

19世紀後半のレグーのアンティーク皿


19世紀後半にヨーロッパでは多くの中国モチーフの陶器が見られます。こちらのオランダはマーストリヒト(MAASTRIGHT)のペトルス・レグー(Petrus Regout)のお皿もアジアなモチーフが描かれています。 マーストリヒトは僕の大好きな街の1つ。





ペトルス・レグー(Petrus Regout)の歴史

陶器商人の息子であったPetrus Regout氏は、オランダのマーストリヒトで1836年にファイアンス焼きの生産を開始しました。柔らかい赤い粘土を使用したシンプルな陶器は、やがて市場へと流れ出しましたが、イギリスの陶器会社との競争の為、中国モチーフのデザインの作品を作り始めました。それがこのお皿。1890年代です。



中国というよりは、なんだか日本テイスト。貫入りがこれまたいい味を出してます。貫入りって、個人的には大歓迎なのですが、苦手な人もいるのかな?人でいうシワ。木でいうと年輪。プロレスラーでいうブッチャーの額。

そういえば、ブッチャーってまだ現役なのかな?


これ以上我慢出来ないのでメクリます。


Petrus Regout
MAASTRIGHT
NANKIN
MADE IN HOLLAND 

スフィンクスのマークが特徴です。
ちなみに、この後の1899年にはデ スフィンクス(De-Sphinx)に裏印が変わりますので、この作品は変わる直前なのかなと思います。なぜかスフィンクス。この辺りの理由も近々調べてみましょうかね。ちなみにNANKINは当時の中国の南京を表しているようです。

Wikiによると
清代に入ると江寧と呼ばれるようになった。太平天国の乱では占領され、天京とされた。また1858年の天津条約・1860年の北京条約に於いて西欧に対して開港した。

という事で、中国の文化が西洋に流れ始めてるのでつじつまが合う感じですね。ただこの1899年頃は南京という名前で呼ばれていなかったのはなぞですが。

スフィンクス、中国、オランダ。なぞのこの3点をも打ち消す美しさがこのお皿にはあります。





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