ドットがポップなボッホ フレール(Boch Freres)のお皿
ベルギーってあまり目立ったアンティークやビンテージが無いイメージ。特に、昔はそういうイメージだった。
確かに、イギリスやフランスのような高貴でエレガントなアンティークは少ないように思う。キラッキラしてないっていうか。どこか地味で控えめ。だけどしっかり主張するみたいな。
そこに国民性が表れているような気がする。
すべての国民を知ってるわけじゃないからなんとも言えないんだけど(笑)。
自分の勝手なベルギー人のイメージは、控えめで出過ぎず冷静に物事を判断。程良い距離感で人と接し、そしてすごく優しいけど、程良い距離感がある分、たまに冷たく感じる事も。
もう一度言います。
これ、自分の知ってるベルギー人を評価した勝手な僕のイメージですので(笑)。
でも、なんか距離感が日本人に近いと思う。一緒に居て楽な人が多い。ちなみにベルギーといっても地域によって大きく変わってくるし、むしろ2つの国が存在しているようなものなので、一概には言えないのかな。結局は人それぞれですわな。
さて、ベルギーのアンティークですが。
19世紀にネーデルラント連合王国から独立したという事なので、国自体の歴史は割と浅い。ただ、ヨーロッパの中心地っていう事もあって、土地の歴史はすごく深く長い。なので骨董市やスリフトショップなど行くと、オランダからフランスからドイツからイギリスから、色々な国のビンテージ物がひしめきあってるのでとてもバラエティーに富んでいると思う。
そんなベルギー老舗の陶器ブランドがこちら。
Boch Freres(ボッホ フレール)。
1848年にベルギー東部のLa Louviereにて設立。近年ではROYAL BOCHというブランドになっております。Villeroy & Bochも有名ですがまたちょっと違います。この辺の詳しい事に関しては今度また歴史のお時間にて。
まーこのBoch Freres。日本でいう、深川製磁?ドイツでいうマイセン?イギリスでいうウェッジウッド?に比べると確かに地味。でも主張が少ない分、実はあまり時代を感じさせないデザイン。
その良い例がこちら。
ドットのお皿。「Boch Freres LA LOUVIERE(ボッホ フレール ラ・ルヴィエール)」。
マークはこちら。お馴染みです。貫入りがなんとも言えん味を出しております。
僕は陶器の裏のマークフェチです。もうこれが癖になってしまい、普通にお皿の上に食べ物が乗っているのにも関わらずお皿の裏を覗いてしまいたい衝動に駆られるのですが、さすがに人前ではそんな事出来ないので、食べ終わるまで我慢。常にソワソワです。
食べ終わった瞬間、誰にも気が付かれないようにササっとみます。
この辺りのテクニックはもう習得済み(多分普通にバレてる)なので問題は無いのですが、問題は何もマークが無かった時。
裏のマークが見たい時は、だいたいそのお皿に魅力を感じる時のみです。お皿自体が気に入らなかったら見ても意味がないでしょう。
という事は。
マークがある→「あ~このブランドにもこんなお皿があるんだー」
マークがない→「え?どこのやつこれ?」
マークがない魅力全開のお皿程興味がそそるものはありませんから、更にそのお皿がどこそこのなのか物凄く気になります。
もうこうなったら失礼でもなんでも。。。。
写真で撮っちまえ。
パシャっ。。。
振舞って頂いた食事が盛られた写真を撮るのでは無く、食べ終わって一回裏側を見られたお皿の写真を撮る最低野郎なのです。
はっ!話戻します。
このドットのお皿はだいたい1950年代位なので、約70年前という事になりますね。70歳のお爺ちゃんお婆ちゃんが生まれた頃に製造されたものだから、そう考えるともうアンティークの域に差し掛かってるわけだけど。この時代にドットか。日本にもドットのお茶碗とかあるしドットは世界共通なのか?いや、センスのある民族しかドットを製造していないのかも?
日本のドット。最高過ぎるぜ。
これこそどの時代にでも溶け込んでしまうシンプルの最高潮。100年後。もし人間が空を飛んで、宇宙船で火星に行き、もう料理なんか作らないでカプセルのみで食事をする時代が来たとしても、きっとこのお皿は食卓映えするんだと思う。この皿の上に、色々なカプセルが5~6錠。
うん。
イメージ沸いちゃうから恐ろしい。
という事で近々ドット特集でも組みましょうかね。
ではでは。
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